スペインで自営業登録せずに請求書は発行できる?

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「スペインでちょっとした副業を始めたいけど、自営業登録って必要?」
スペインで副業やフリーランスの仕事をしてみたいけれど、**「自営業(autónomo)登録しないと請求書を発行できない?」**と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか?
結論から言うと、条件を満たせば「自営業登録(RETA)」なしでも合法的に請求書を発行できます! ただし、税務署への登録(Modelo 036)や税金の申告は必要になるため、注意が必要です。
今回は、スペイン在住の日本人向けに、RETAと税務署登録の違い、登録なしで請求書を発行できる条件、注意点をわかりやすく解説します!
RETAとModelo 036の違いって?
まず、スペインでフリーランスの仕事をする際に出てくる2つの重要な制度、「RETA」と「Modelo 036」の違いを整理しておきましょう。
🔵RETAとは?
RETA(Régimen Especial de Trabajadores Autónomos)は、スペインで自営業をしている人が加入しなければならない社会保障(Seguridad Social)のシステムです。
つまり、自分でお店を開いたり、フリーランスとして働く場合に、年金や健康保険のために加入する必要があります。これに登録することで、病気やケガで働けなくなった時の補償や、年金が受けられるようになります。
RETAに登録しなければいけない人:
-
仕事が毎月安定して続く人(例えば、毎月の収入があるフリーランスや自営業者)
🔵Modelo036とは?
Modelo 036は、税務署(Hacienda)に登録するための書類です。この登録をすることで、税金を正しく申告したり、請求書を発行することができるようになります。
例えば、フリーランスや副業でお金をもらっている場合、そのお金に対して税金を払う必要があります。そのために、Modelo 036という書類を使って、税務署に自分の仕事を報告し、合法的に請求書を発行できるようにするのです。
Modelo 036に登録する必要がある人:
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仕事をしていて、お金をもらう場合(収入が少なくても、請求書を発行するために登録が必要)
🔵表にまとめるとこんな感じ…!👇
RETA | Modelo 036 | |
---|---|---|
目的 | 社会保険(年金や健康保険)に加入するための登録 | 税務署に仕事を報告し、請求書を発行するための登録 |
誰が必要? | 自営業(毎月安定して収入がある人) | 仕事をして収入を得る人(請求書を発行したい人) |
登録する場所 | 社会保険機関(Seguridad Social) | 税務署(Agencia Tributaria) |
必要な人 | 自営業者、フリーランス | すべての仕事をしてお金をもらう人 |
つまり、請求書を発行するなら「Modelo 036」は必須だけど、RETAは条件によっては登録不要ということです。
では、どんな場合ならRETA登録なしで請求書を発行できるのでしょうか?
RETA登録なしで請求書を発行できる条件
1. 一時的な仕事であること(継続的でないこと)
スペインでは、「継続的な活動(habitual)」 を行っていると見なされると、自営業登録(Autónomo)が必要になります。
例えば…
〇 OK → 1年に1回だけデザイン案件を受注
✖ NG → 毎月フリーランスの仕事を継続的に請け負う
ポイントは、「定期的に仕事をしているかどうか」です。たとえ収入が少なくても、毎月仕事が発生するならRETA登録が必要になるので注意しましょう!
2. 年間の収入が最低賃金(SMI)を超えないこと
「収入の上限はあるの?」とよく聞かれますが、実は法律上、明確な上限はありません。
ただし、基準の目安としてよく使われるのがSMI(最低賃金: Salario Mínimo Interprofesional)です。
💰 2025年の最低賃金(SMI):16,576ユーロ(14回払いの場合、月1,184ユーロ)
これを超えると、スペイン社会保険庁(Seguridad Social)から自営業者(Autónomo)として登録するよう求められる可能性があります。
では、「自営業登録なし」で請求書を発行するには、具体的にどんな手続きが必要なのでしょうか?(⊙o⊙)
3. スペイン税務署(Agencia Tributaria)への登録が必須!
「Autónomo登録なしで仕事ができるなら、何もしなくていいの?」と思うかもしれませんが、そうではありません。自営業登録(RETA)は不要でも、自営業登録(RETA)は不要でも、**スペイン税務署への登録(Modelo 036)**は必須です!は必須です!
必要な手続き:
〇Modelo 036の提出(事業者・プロフェッショナル登録)
〇経済活動税(IAE)への登録(ただし、年商100万ユーロ未満は免除)
これを怠ると、税務違反と見なされ、後で罰金を科される可能性がありますので注意して下さい(^_^;)!
4. 消費税(IVA)・所得税(IRPF)の申告も必須!
請求書を発行する場合、税金の申告も必要 です。
提出すべき税務書類は?
〇 Modelo 303(IVA申告):対象となる場合、四半期ごとに申告
〇 Modelo 130 または 131(IRPF申告):所得税の申告
💡 ポイント
-
請求書を発行する際は IVA(付加価値税)を適用 し、必要に応じてIRPF(所得税)を控除 することが求められます。
-
企業向けに請求書を発行する場合、通常15%のIRPFを差し引く 必要があります。
違反するとどうなる?罰則とリスク
「Autónomo登録しなくても、バレないのでは?」と思うかもしれませんが、違反すると厳しいペナルティがあります(;^ω^)
⚠ 違反のリスク
- 罰金:300〜3,000ユーロ
- 社会保険庁による遡及登録(RETAへの強制加入)
- 未払いの社会保険料+20%のペナルティ支払い
- 失業手当の受給資格喪失(失業手当を受給している場合)
特に、スペインの社会保障(Seguridad Social)は過去の活動を調査し、遡及適用することがあるため、注意が必要です。
実際、「ちょっとした副業だから…」と請求書を適当に発行していた人が、数年後に税務署から未申告分の追徴を受けた例もあります。
結局、副業するなら自営業登録したほうがいい?
ここまで読んで、「やっぱり副業はリスクが高いのでは?」と思ったかもしれません。
でも、今のスペインの制度では、自営業登録(Autónomo登録)が以前よりハードルが低くなっているんです!
💡自営業登録するメリット
- 収入の安定性:毎月副業で稼ぐなら、登録したほうが安心
- 社会保障のメリット:健康保険・年金・失業手当などの権利が得られる
- 最近は「実際の収入に応じた料金」になったため、負担が軽減
「副業をもっと本格化させたい」と思ったら、早めに自営業登録を検討するのもアリです!
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「副業で少しだけ請求書を出したいけど、どうすればいいの?」
「年間の収入が最低賃金ギリギリだけど、Autónomo登録は必要?」
「スペインでの税務申告をどうすればいいかわからない…」
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